院内で車椅子を押す女性

床と昇降機

車椅子を押す女性

スッキリ設置

バリアフリーで一番大切なことは何かというと、「さり気なさ」であると言えます。さり気なくスロープがあり、さりげなく手すりがあり、さり気なく昇降機が設置されていること。
車椅子が生活の一部として、さり気なく溶け込んでいるそういう状況こそ、良いバリアフリーであるといえるのです。

物がスッキリして見えるだけでなく、関わっている人たちの精神的にも余裕を生みます。
そういうわけで、やはり車椅子の昇降機の「デザイン」には、注目する価値があるといえるでしょう。というのも、昇降機というのは車椅子1台分のサイズがあるわけで、それなりの存在感を持っています。
ピット工事で床に埋め込んだ場合には、かなり地面の色合いが変わって目立つでしょう。そこで、デザインなのです。地面と昇降機のテーブルとの色合いを合わせて、目立たないようにするということが必要なのです。

美しい仕上げ

もちろん、急な場合にもすぐに見つけられるように、完全にピッタリと地面に同化したデザインで作られるわけではありません。
それでは車椅子をどこに停めたらいいのか分からなくなってしまいます。

とは言うものの、気づかない人が見ればなんてことのない地面にしか見えないという仕上げをするのでは、難しいことではないのです。
例えば、石造りの玄関。昔ながらの和式の住宅では、靴脱から床までの段差がけっこう高いものです。車椅子ではとうてい、自分で上がれるようなものではありません。
そこで昇降機が使われるわけですが、このとき、情緒ある石造りの玄関の、その趣を留めるために、デザインを合わせるということが行われます。